50代が「転職時代」をしんどく感じやすい理由

売れない行動を止め、

前提条件と立ち位置を修正し、

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観測

転職が当たり前になった今、
この変化を一番しんどく感じやすいのが、50代だと言われることがある。

それは、
能力が落ちたからでも、
学ぶ意欲がないからでもない。

もっと手前の、
判断が育った前提の違いが大きい。


50代が社会に出た頃、
働くことの前提はとても分かりやすかった。

一度就職すれば、
長く勤めることが評価され、
年齢とともに立場も収入も上がっていく。

会社は守る側で、
個人は従う側。

その交換条件は、
社会全体でほぼ共有されていた。


だから当時は、
「動かないこと」が安定だった。

辞めない判断、
続ける判断、
耐える判断。

それらは合理的で、
正しい選択だった。


一方、今の社会では、
同じ前提が成り立ちにくくなっている。

会社の寿命は短くなり、
職種は細かく分かれ、
一つの場所に居続けること自体が
リスクになる場面も増えた。


ここで起きているのは、
価値観の衝突ではない。

前提条件のズレだ。

50代は、
「動かない方が安全」な構造で
長く判断を積み重ねてきた。

今は、
「動ける方が安全」な構造に
静かに切り替わっている。


この切り替わりは、
誰かが説明してくれるものではない。

だから多くの場合、
「自分の判断が間違っているのではないか」
という感覚だけが残る。

でも実際には、
判断の精度ではなく、
立っている位置が変わっただけのことが多い。


50代がしんどさを感じやすいのは、
過去の判断が間違っていたからではない。

その時代では、
ちゃんと噛み合っていた判断だった。

ただ、
同じ判断基準を
今の前提にそのまま置くと、
違和感が生まれやすくなる。


これは、
乗り遅れた話でも、
適応できない話でもない。

社会の設計が変わったことで、
一度「定点」に戻る必要が出てきただけだ。


正解を急ぐ必要はない。
結論を出す必要もない。

ただ、
「自分はどの前提で判断してきたのか」
それを一度、確認する。

それだけで、
しんどさの正体が
少し輪郭を持ち始めることがある。


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