「言いにくさ」を超えた先に、広がっていた自由な世界
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人に何かを伝えるとき、ずっと私は「お願い」する形ばかりだった。
「こうしてもらえませんか?」
「時間があったらお願いできますか?」
「すみませんが…」
どんなに小さなことでも、ついへりくだった言い方になっていた。
まるで、自分の意見を伝えることが申し訳ないように感じていたのかもしれない。
けれど、それはある日ふとした瞬間に変わった。
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伝え方ひとつで、空気が変わった日
いつものように、家族にちょっとしたことを頼もうとしたとき。
私は何気なく、こう言った。
「ねえ、これやってくれたら助かるよ。提案なんだけど、こういう風にしてみない?」
そのとき、自分でも驚いた。
“お願い”じゃなくて、“提案”として伝えたのは初めてだったから。
しかも、相手の反応がぜんぜん違った。
「それいいね!やってみるよ!」
この軽やかな返事。
今までの「…うーん、考えとく」とか「今ちょっとムリ」とか、遠回しな断られ方とは真逆だった。
そうか、「お願い」って、どこか重い。
「やってあげるか/断るか」みたいな判断を相手に委ねてしまってたんだ。
でも「提案」なら、お互いに選び合える。
受け取る側も、自分の意志で「やる」と選べるから、行動も前向きになる。
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「お願い」が悪いわけじゃない。でも…
ずっと、「お願い=謙虚でいいこと」と思ってきた。
実際、へりくだることで波風が立たないこともあるし、優しさもある。
でもね、それって“自分の意思を飲み込む”ことにもつながってた。
私は、自分の思いを優先させていいって思えてなかった。
どこかで「言ったら迷惑かな」と思って、口ごもることが多かった。
でも、「提案」っていうスタイルを知ってからは違う。
・伝える=押し付けじゃない
・自分の希望=迷惑じゃない
・選択肢を渡す=相手を信頼している
このスタンスに変えただけで、人間関係がラクになった。
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自分にも「提案」してみた
この「伝え方の転換」は、対人だけじゃなかった。
一番変わったのは、自分への声かけだった。
「今日もやることいっぱいだな…やらなきゃな…」
そうやって重たい気持ちで始まっていた毎日。
それをある日、「今日、何からやってみようか?」って自分に聞いてみた。
“やらなきゃ”じゃなく、“やってみる?”という問いかけ。
これだけで、すごく気持ちが軽くなった。
提案って、人に対してだけじゃなく、自分自身を尊重する言葉なんだって気づいた。
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🌱おわりに:伝え方を変えると、生き方も変わる
「お願い」から「提案」に変えただけで、
人との関係、自分との関係、どちらもラクになった。
そしてなにより、「自分がどうしたいか」に向き合えるようになった。
今まで遠慮していた分、これからは提案していく。
それが私の、新しいスタート。
